善き人のためのソナタ

 今日は、『善き人のためのソナタ』という、とてもいい映画を見ました。

 1984年。東西冷戦下の東ベルリンの話です。社会主義体制を維持するためには、個人の思想や言論の自由もプライバシーもない時代でした。

 国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は、反体制の疑いのある劇作家ドライマンとその恋人の舞台女優クリスタを監視するよう命じられ、盗聴器を使って、ヴィースラーは24時間体制で監視をします。

 見どころは、ヴィースラーの心の変化と彼のとった行動。そして、ラストに来る静かな感動。

 自分が人を裏切らなければ、自分の身が危険にさらされるような時代の映画ですから、スリルがあります。でも、国家が権力でどんなに押さえ込んでも、一人一人の心にある人間らしさはおさえられないことを教えてくれるような温かさもあります。

 アカデミー賞外国語映画賞をとったドイツ語の映画です。ぜひご覧下さい。

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

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