新年の抱負

  冬休みは、テレビから感動をもらうことが多かったので、またテレビの話題です。

 わたしがお正月の番組で唯一楽しみにしている『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかスペシャル』という番組があります。毎年全国各地で5,000人の人に「あなたの夢はなんですか?」というインタビューを行い、その中から6〜7人の夢を本当に実現してあげようという番組です。昨年の年末に再放送していた2006年の番組は、特に感動しました。

 高知の20歳の女性郵便局員さんの夢は、中国の山の郵便配達を体験したいということでした。地元の配達員でも民家に泊めてもらいながら、片道150kmくらいの日本では想像できないような急な山道を3日間かけて配達しているそうです。彼女は、中国の山奥の村まで徒歩でその郵便配達を体験しました。郵便とともに配達される数日前の新聞。彼女がいつもの配達員さんよりも遅れて配達してきても、住民の人々は大喜びで、その新聞や手紙を受け取ります。最後に配達したお孫さんからおばあさんへの手紙。彼女は届けるのに5日もかかってしまいました。それでも、村の人々は彼女を大歓迎します。そのおばあさんは文字が読めないので、同行してくれた地元の配達員さんが手紙を代読しました。自分の近況を伝え、おばあさんのことを心配し、近いうちに帰るという内容の孫からの手紙を聞きながら、おばあさんも配達した彼女も大号泣。彼女はこの便利な日本の世の中に生活しながら、時間がかかっても苦労してでも届ける一通の手紙の重みや人の役に立つ仕事の素晴らしさを自ら体験し、夢を実現したのでした。

 昨日は、久しぶりに元気な1年1組の子どもたちに会えて、とてもうれしかったです。そして、さっそく『新年の抱負(ことしのもくひょう)』を考えてもらいました。内容は、日常生活の中で実現できそうなものにしました。どれも簡単そうだけど地道な努力が必要なものばかりですが、いつか高知の郵便局員さんのように人のために役立つ夢へと結びつけていけるといいと思います。そんな日が来ることを願いながら、子どもたちをこれからも応援していきたいと思います。