「親力」で決まる!

 授業参観と学級懇談会ではたいへんお世話になりました。授業参観では、全員の保護者の方々にふだんの授業を見ていただきました。学級懇談会は、PTA総会の委任状が多かったので、参加してくださる方は5名ぐらいと予想していたのですが、お忙しい中15名も参加していただき、たいへんありがとうございました。限られた時間の中でしたが、たくさんの保護者の方々とお話することができました。

 さて、学級懇談会で紹介したかった最近わたしが読んでいる本を今日は紹介したいと思います。

あなたは、自分の子供をどういうふうに育てたいですか?
かわいい我が子をグングン伸ばしてやりたい。
素直で優しい人に育ってほしい。
勉強で苦労させたくない。
親子で仲良く幸せに暮らしたい。
明るく楽しい子育てをエンジョイしたい。

このように思っているのではないですか?そんなあなたにこの本を贈ります。

 私、親野智可等は、ただ今、現役の教師です。小学校教師として21年間、教育現場の最前線に立ってきました。その間、約600人の子供たちを担任してきました。

 教室で毎日毎日子供たちと接していると、だんだん情が移ってきます。子供たちが、どの子もどの子もかわいくなってきます。どの子にも伸びてほしいと心から願うようになります。これが、教師の「さが」というものです。ですから、自分にできるだけのことを努めてきたつもりです。

 ですが、毎日教師として子供たちと接していくうちに、つくづく思い知らされたことがあります。 それは、子供は親の教育力つまり「親力」で決まるということです。 つまり、子供にとって、親の影響力は絶大かつ支配的だということです。 それはそうです。 生まれてからずっと同じ環境で一緒に生活し、同じ物を食べ、同じ物を見てきたのですから。 親がすることをまねし、親が言うことを心に刻み、親に従って生きてきたのですから。

 私は、親たちのほとんどが自分なりに一生懸命がんばっていることをよく知っています。しかし、また次のこともよく知っています。多くの親たちは、子供を思う気持ちがあっても、具体的にどうしたらよいか分からないでいることを。教育のほんのちょっとしたコツが分からないで、見当違いのことをし、逆効果になってしまっていることを。

 といっても。それは無理のないことです。なんといっても。子育てに予行演習はなどないのですから。そこで、私は決意しました。自分が教師として身につけた経験、知識、理解、技術を世の中の親たちに紹介しようと。それによって、まず親たちの教育力、つまり「親力」を伸ばしてもらおうと。

 子供を育て、包み、伸ばす親の総合力を、私は「親力」と呼びます。難しそうに聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。ほんのちょっとした発想の転換、ほんの少しの心がけで十分です。そのほんのちょっとしたことを知っているのといないのとでは、10年後に大きな違いが出てくるのです。

 これは、『「親力」で決まる! 〜子供を伸ばすために親にできること〜』(宝島社)の冒頭部分の文章です。この本は、著者のメールマガジン「親力で決まる子供の将来」に掲載した文章を、読みやすく編集し、一冊にまとめたものです。この本には、明るく楽しい気持ちで子育てができるようなヒントをたくさん掲載されています。誰にでもできてほんのちょっとした発想の転換、ほんの少しの心がけで効果が上がるものばかりです。よろしかったら、この本やメールマガジンを読んでみてください。今まで以上に子育てを楽しめるようになると思います。

「親力」で決まる ! 子供を伸ばすために親にできること

「親力」で決まる ! 子供を伸ばすために親にできること