Remember NAGANO 1998! 3

 昨日、Aさんが「今日はベトナムのお正月だよ。」と教えてくれました。だから、みんなで、2回目の「明けましておめでとうございます。」とあいさつをしました。
 さて、昨夜のワールドカップアジア最終予選北朝鮮戦は、最後までハラハラしましたが、感動的な試合でしたね。今日の長野オリンピックのお話も感動的なあの名場面です。


 次の日は、5年5組の子どもたちへ前日に体験したことや感動したことなどを伝えました。その数日後には、長野オリンピックの「ジャンプ団体」の競技が行われる予定でした。長野での感動を体験したわたしは、ぜひみんなでテレビを見て、思い出に残したいと思いました。それは、わたしも、小学校5,6年で歴史的な映像をテレビで見せてもらって、今でも鮮明に覚えていたからでした。その当時見せてもらったのは、「三島由紀夫の割腹事件」や「連合赤軍浅間山荘事件」で、その時はわけも分からなかったけれど、大人になってからどんな意味があったのか考えることができました。だから、「長野オリンピック」なら、いつまでも子どもたちの心の中に感動が残り、夢を持って生きて行ってくれると思いました。
 「ジャンプ団体」の試合の当日は、会場の白馬は、天候が悪かったけれど、予定通り競技が開始されました。2人飛んだ時点で、日本チームは2位です。そして、3番目に飛ぶのが原田選手。ラージヒルでは、前回のリレハメル・オリンピックと同じく、失敗ジャンプをしてしまいました。今回もみんなが心配しています。ところが、原田選手が飛ぶ前になると天候はさらに悪化し、吹雪になり、競技が中断してしまいました。あとで本を読んで分かったことなのですが、原田選手は、その中断のおかげで気持ちを落ち着かせることができたそうです。

誰よりも遠く―原田雅彦と男達の熱き闘い

誰よりも遠く―原田雅彦と男達の熱き闘い

 そして、競技再開。5年5組のみんなでテレビを見たのはここからです。再開と言っても、吹雪はまだ続いているようでした。でも、次々と選手たちは、ジャンプをしていきます。ついに、原田選手の番が来ました。みんな、ドキドキしながら見守りました。そして、飛んだ・・・・・・。大ジャンプでした。5年5組の教室は、盛り上がりました。まだ、雪は降り続けています。飛び終わった原田選手は、泣きながら「船木、船木。」と叫んでいます。そして、ついに、最後の船木選手が飛ぶときが来ました。そして、船木選手も飛んだ・・・・・・。最高のジャンプでした。5年5組はもう興奮状態で、大騒ぎです。そして、日本チームは吹雪の中、大逆転の勝利をおさめ、見事金メダルを獲得しました。「バンザーイ。バンザーイ。」このときの感動が、5年5組のみんなの思い出になりました。(つづく)

では、インフルエンザに気をつけて、楽しい3連休を!