暑い・熱い・厚い運動会

 2004年9月25日午前6時20分。運動会実施決定の連絡網を回すと、少し肌寒さを感じながら、自宅を出発しました。I市に入ると、小雨が降っていたので、
「きっと今日は雨にぬれ、寒さに震えながらの運動会になってしまう。」
と心配しながら学校に着きました。でも、天気はその後みるみる回復し、太陽も顔をのぞかせる真夏を思わせる「暑い」運動会になりました。(やはり異常気象なのでしょうか。)

 そして、いよいよ小学校に入学して初めての運動会の始まりです。開会式、ラジオ体操が終わり、退場。これからが、忙しかったです。1年生は、『追いかけ玉いれ』の準備のため、急いで入場門に並び、玉を二つずつ持ちました。『ハリーポッター』の音楽に合わせて、熱戦が繰り広げられましたが、大差がつき、とても残念な結果になってしまいましたが、なんとか子どもたちは小学校の運動会デビューが果たせました。

 応援席にもどると、今度は、この日の最も難関のお着替えです。『ふるさとまつり』のはっぴとまめしぼり。どの子も必死で着替えていますが、着替えの苦手な子はどうしても手間取ってしまいます。でも、おうちの方々のご支援のおかげで、なんとか間に合って、それぞれの場所に集合できました。

 「ふるさとまつりがはじまるよ。」のかけ声とともに元気よく演技が始まりました。最後まで心配していた「グルン、グルン、グルン」「ソーレ、ソーレ」「タララー・1234・すわる」「エイ、エイ、エイ」も練習のときよりも、元気に、楽しく、力強く、そろって踊ることができました。得点は、98点。(あと2点はなんだったか、考えてみましょう。)練習を開始してから3週間。T先生の教えてくれたことをよく身につけて、今までで最高の演技ができたと思います。

 そして、応援席でのはっぴの片付け。みんな悪戦苦闘で、応援合戦どころではありませんでしたが、何とか60メートル走までこぎつきました。60m走は、どの子もまっすぐに一生懸命走っていて、かっこいい『忍者ハットリくん』になっていたと思います。

 最後は毎日休み時間にみんな(補欠の子も)で練習したリレー。各団の代表としてせいいっぱい走れました。榛名団が圧倒的に強く、他の団は残念でしたが、バトンも渡り、けがもなく、無事終えることができました。

 初めての運動会は、どの種目でも全員が力を出し切って燃えた「熱い」運動会でした。

 午後のプログラムも無事終了して、いろいろな先生が、今回の運動会について話をしていました。
「1・2年生のおどりは、一生懸命やっていて、とてもかわいかったね。」という声が聞こえ、うれしくなりました。ずっと練習を一緒にしていただいた2年のさくらプランのA先生は、1・2年生の本番の踊りを見て、感動で涙が出たそうです。

 校長先生は、
「4年生のお年寄りへのメッセージの時、見に来ていたお年寄りの中には、泣いていた人もいました。そして、一度帰ったけれど、また見に来てくれたお年寄りもいました。」
とおっしゃっていました。1年生から6年生まで、みんなが力を合わせてがんばっている姿が、見に来てくださっている人々の心に感動を与えたのだと思います。みなさんが初めて経験した運動会は、「厚い」(心のこもった)運動会になったと思います。

 目標を持って一生懸命練習し、力いっぱいがんばるすばらしさ。いい勉強になりましたね。これからの生活の中で、いろいろな場面で生かしていきましょう。
ライフ・イズ・ビューティフル。人生はたからもの。