必要とされる喜び

  6年1組のれい子先生が、1学期から病気のためお休みをしていました。れい子先生は前の前の学校でいっしょで、わたしのたいへんお世話になった先生です。その先生がお元気になられて3学期から学校に出てこられました。

 次に書いたことは、れい子先生が最初にお話してくださったことです。
「わたしは、休んでいる間、元気になり、家庭で主婦として生活していました。家族に必要とされていることもうれしいけれど、やはり多くの人に必要とされる学校で働くことがすごく大きな喜びです。だから、ずっと早く学校に出て働きたいと思っていました。」

 「多くの人に必要とする喜び」わたしは、れい子先生のこの言葉にすごく感動しました。考えてみれば、学校で勉強しているみなさんも、「人から必要とされる人間」を目指して、毎日がんばって勉強しているのだと思います。だから、少し考えながら生活すると、すごく意義のある学校生活が送れるのだと思います。

「あなたがいると、うるさくて勉強にならない。」ではなく「あなたがいると、よく考えて発言するので、すごく勉強が進む。」
「あなたがいると、さぼってばかりいるので仕事が進まない。」ではなく「あなたがいると、短い時間で仕事がきちんと終わる。」
「あなたがいると、いじわるなことばかり言われるので悲しい。」ではなく「あなたといっしょにいるととても心がなごみ、楽しくなる。」
そんなふうに思われる人間を目指すと、人から「必要とされる喜び」感じられるのだと思います。

 そのためには、自分のよいところや自分のすべての力を毎日の生活で発揮することだと思います。そして、クラスのみんなが「必要とされる喜び」感じられるようになったとき、そのクラスは、学校から愛されるクラスになるのだと思います。

 これから人々に愛されるクラスを目指して、みんなでよいところを出し合っていきましょう。新しい年をむかえたのだから・・・・・・。