The longest new year’s day in my life

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 学級通信の取材と学生の時の夢の実現に向け、いよいよロンドンへと出発です。今日は旅の中で出会ったたくさんのエピソードを綴っていきたいと思います。

   ==Episode 1 朝焼けの決意==
 
 日本時間午前4時30分。成田空港行きのバスに乗りました。辺りはまだ暗闇で、これから先の旅の心配や家族と離れて行く旅行への後悔が頭の中を駆け巡りました。

 数時間バスの中でウトウトして起きると、前方に朝焼けが見えました。その瞬間、今までの迷いが全て消え、「さあ、出発だ。」という気持ちになりました。太陽の力はすごいです。人の気持ちを前向きにさせてしまうから。

 ディズニーリゾートを越えた辺りで初日の出。2004年とこの旅のスタートを祝ってくれているようでした。


   ==Episode 2 意外な成田空港の厳戒態勢==

 元旦のため道路がすいていて、30分も早く空港に着きました。成田空港の入り口では検問が行われていました。バスの中に警官が入ってきて、パスポートを見せるように言われました。国内の空港に入るのに国境を越えるような感じでした。

 ANAのカウンターでチェックインをし、朝食を済ませ、しばらく時間をつぶして、出国審査に行きました。機内持ち込みの荷物とポケットの中のものをベルトコンベアに乗せ、x線の検査を受けました。自分自身は金属探知機を通り、これですべて終わりました。意外とチェックが甘かったです。だいじょうぶなのでしょうか。


   ==Episode 3 プレミアム・エコノミー==

 いよいよANA201便に搭乗。チェックインの時、「申し訳ありません。通路側の座席をご希望されていますが、あいにく満席ですので、こちらの席でお願いします。」と言われ、案内された席が32D。

 よく見るとエコノミーもずいぶん広々となった気がしました。ふと後ろを振り返りと後ろの方には、いつものエコノミーの席が大量に並んでいます。そう、ここはプレミア・エコノミーという座席が広くなっている座席でした。しかもわたしの席は一番後ろで、4席並んでいる他の座席には誰もいません。すごくラッキーでした。


   ==Episode 4 イギリス人の第一印象==

 飛行機の中の12時間は快適で、あっと言う間に過ぎました。ヒースロー空港に着くと、エアバスに乗り換え、宿泊予定のゲンダイ・ゲスト・ハウスの近くのグレート・ポートランド・ストリートというバス停に着きました。

 せっかくホテルの近くまで来たものの地図を見ても、ホテルは見つかりません。辺りは暗くなり、ますます分りにくくなり、仕方なく、通行人に聞くことにしました。

 夕暮れの中、歩いて来た男性に恐る恐る地図を見せながら、ホテルの場所を尋ねると、男性はとても快く道を教えてくれました。その態度が親身になってくれていることが分りました。その男性のおかげで予約していたホテルにすぐに着きました。

「イギリス人って、とても感じがよくて、親切です。」
それが、わたしのイギリス人に対する第一印象です。


   ==Episode 5 ゲンダイ・ゲストハウスでの生活==

 ゲンダイ・ゲスト・ハウスは日本人経営の一般の住居を利用したゲストハウスです。わたしが到着すると、日本人のスタッフが迎えてくれました。

 共同のキッチンとバスルームがついているシングルルームは、気兼ねなくくつろげます。部屋にはポットとコーヒーや紅茶がおいてあって自由に飲めます。

 夕食は、疲れたので、日本から持ってきたレトルトのおかゆを電子レンジで温めて食べ、ゆっくり休みました。
 
 今日は、今まで生きてきた中で一番長い元旦(33時間)になりました。明日からのイギリスでのできごとを楽しみにしながら眠りました。