思い出の千駄ヶ谷・感動のミレー・初めての恵比寿

晩鐘


 昨日、東京駅から「シャングリラ?」の会場へ行く途中、中央線の電車の中で、なぜかなつかしさを感じました。わたしの祖父の姉が千駄ヶ谷に住んでいて、何度か家族で遊びに行きました。父の従弟にあたる人はそこで寿司屋やっていて、よく本場の江戸前寿司を作ってくれました。

 その祖父の姉も父の従弟も今は亡くなっていますが、今その家がどうなっているか見たくて、代々木駅で降りてみました。出口は確か東口。明治通りに出て右折し、少し行くと斜めに入る路地があり、そこを入っていくと右側にあるはずです。

 思い出の道をたどって行くと、やはり親戚の家はなくなっていました。時の流れを感じました。少しその辺りを歩いて、渋谷に向かいました。

 渋谷に立ち寄る目的は、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ミレー3大名画展」を見るためでした。渋谷駅で降り、人ごみをかき分け行くと、会場には入場券を買う人の行列ができていました。

 しばらく行列に並んで、中に入ると、そこにも行列。目的のミレーの絵まではまだたどり着けません。70点くらいの作品が並ぶ中ほどにミレーの3大名画が少し間隔をおいて展示されていました。

 パリのオルセー美術館に行った時は、たくさんの名画の中の作品のすぎなかったのですが、今日は、3つの絵が主役なので、じっくり見られました。他の作品と違うところは、やはり「翳り」でしょうか。暗い色使いの中に哀愁が漂っていて、なんともしみじみしてくる感じです。この3大名画が日本で一堂に会するのは初めてで、「晩鐘」は保存状態が悪いので、もうフランス国外には、貸し出せないそうです。だから、目に焼き付けてきました。

 なつかしい恋人に再開できたような気持ちで、わたしが次に向かったのは、まだ行ったことがなかった「恵比寿ガーデンプレース」でした。


 恵比寿駅を降りるときっと人の流れが「ガーデンプレイス」に向かっているだろうと思いきや、どこにも人の流れができていませんでした。駅の出口を出てもあまり人もなく、さびしい感じです。しばらく行くとスカイウォークへの扉があり、ガーデンプレイスへ向かう動く歩道の途中に出られました。

 そして、目的地に到着。でも、何年か前にはあれほど騒がれていた人気スポットも、今は人々に見捨てられたかのように閑散としていました。人々は、六本木ヒルズに流れて行ってしまったのでしょう。日本人の飽きやすい性格がとてもよく分かりました。

 人が少ない分、のんびりと散策でき、恵比寿ガーデンプレイスはとてもよかったです。六本木ヒルズもそのうちに人気がなくなると思うので、そしたら行きたいと思います。

     


 そして、いよいよ「シャングリラⅡ」の行われる原宿へ・・・・・・。