バイキングスタイルの食事のマナー

 最低限のマナーさえ守られず、まるで地獄絵を見ているかのような時もありました。最近は最初にかなりきつくマナーを話すようにしています。
「なんて嫌味、食事の前に・・・」
と、落ち込んでしまうこともあります。

 今までの経験から言うと、卑しい人はまず、デザートを確保します。もちろん大盛りです。食べたいものか、食べきれるものかではなく、「お皿にのれるだけのせる。」が卑しい人の基本です。

 バイキングのマナーは簡単です。前菜(サラダやテリーヌ、スモークサーモンなどの冷たいもの)→メイン(魚、肉など温かい料理。ポテトなどの温野菜)→デザートとこの順番で取ればいいだけです。

 ある程度のお店なら、メイン用のお皿は暖めておいてくれます。
冷たい料理、暖かい料理更にデザートまで目についたものをどんどん取るのはせっかくの料理の味が台無しになってしまいます。

 他には一度に一皿です。例え夫婦でも他人の分まで取ることはしないほうがいいと思います。そして、食べ終わったら、汚れたお皿はそのままにして、新しいお皿を持って次の料理に行きます。簡単なことですが案外実行できないようです。

 私が経験しただけで、以下のようなことがありました。
夢中になって杖の人を突き飛ばした(でも気が付かない)。
両手にお皿を持ち、テーブルに戻る途中、転んだ(もちろんそのお皿は大盛り)。
料理を取るのに夢中になり、貴重品の管理もおろそかになり、バックがなくなった。
大体、こんなみっともないことをする方は顔つきが下品です。

 食べ盛りのはずの若い人は意外にしません。年輩の方は優雅であってほしいと思います。そういう方の方がもちろん大多数ですが、たまにとんでもないガメツイ年輩の方もいます。若い人がたくさん食べているのはよくても、年輩の方が目の色を変えて食事をしている姿はみっともないというより、惨めです。やっている本人はそんなこと考えてもいないでしょうけれど。

 どんな環境に生まれるかは本人の責任ではありません。でも人間だったら、学び、成長して行くものではないでしょうか。育ちが悪く、更に頭も悪かったら、
「こんなことをしてはいけない」
「こんなことをしたらみっともない」
なんてことは考えず、野獣のような行動を取ってしまうのかもしれません。