Flute Concert For Valentine '09

フルートコンサート


 今日は、毎年恒例のフルートコンサートに行きました。今回も、選曲がよく、2時間で世界中を旅した気分になりました。

  • There Must Be An Angel

 TさんとT先生とYさんのピアノとMさんとギターで始まったこのコンサートのオープニング曲は、心をウキウキさせるような楽しい曲でした。5年前に行ったロンドンのピカデリー・サーカスを思い浮かべました。帰りに『ユーリズミックス』の原曲をレンタルして帰りました。『ヒューマン・リーグ』と勘違いしていました。


 ここからは、TさんのフルートとMさんのギターです。

 昨年のコンサートに引き続き演奏された曲は、哀愁が漂い、美しく哀しい旋律に、ここからもうすでに涙腺が緩んでしまいました。『Oblivion』はポルトガル語だと思っていたので、ブラジルを想像しながらきいていたのですが、実はイタリア映画に使われた曲だったそうです。

ピアソラ オリジナルサントラ集

ピアソラ オリジナルサントラ集

 以前、このコンサートで聴いた曲です。メロディを知っていたので、前回よりもさらに演奏を味わうことができました。この時、心はアルゼンチン。


 コンサート後半の最初を飾るのは、曲の紹介を交えたT先生のお気に入りの曲を演奏するコーナーです。

  • Best 2009

 〜『マイ・フェア・レディ』より序曲〜シェルブールの雨傘〜ショウほど素敵な商売はない〜上を向いて歩こう赤いスイートピー
 ピアノのYさんとT先生とのトークが楽しく、自然と笑いが込み上げてきます。
 『シェルブールの雨傘』がこれほどショパンの『雨だれ』と合うとは思いませんでした。映画の中のガソリンスタンドのラストシーンが目の前によみがえりました。
 『上を向いて歩こう』では、この曲を編曲して下さった先生の手紙をT先生が朗読しました。編曲者、演奏者、観客。この曲を聴きながらこのコンサートに関わった人たちの祈りが一つになったような気がしました。きっと御巣鷹山に届いたことでしょう。
 『赤いスイートピー』のメールのエピソードとスイートピー花言葉『門出』が紹介されました。ここに集まった人たち全員がT先生の心のこもったメッセージから力をもらい、ひたむきに生きていこうと思ったにちがいありません。


 コンサートの最後のコーナーは、T先生とTさんのフルートとYさんの演奏です。

  • Screen Medley

 〜夏の日の恋〜ムーン・リヴァー〜メロディ・フェア〜エターナリー〜
 アメリカ西海岸、ニューヨーク、ロンドンを一機に旅した気分になりました。2本のフルートが奏でるハーモニーは最高でした。

  • Musical Medley

 〜『コーラス・ライン』よりワン〜『キャッツ』よりメモリー〜『サウンド・オブ・ミュージック』よりマイ・フェヴァリット・シングス〜
 映画でしか見たことはありませんが、最も好きなミュージカル『コーラス・ライン』を聴けてよかったです。昨年行った五反田のキャッツシアターも思い出しました。『マイ・フェヴァリット・シングス』も大好きで、やはり京都に行きたくなりました。帰りに、ジョン・コルトレーンの『マイ・フェヴァリット・シングス』をレンタルして帰りました。最後の曲と分からず、アンコールするのを忘れてしまいました。

ライブ・イン・ジャパン

ライブ・イン・ジャパン


 それでも、アンコール曲を演奏してくれました。よかったです。

 〜YaYa・あの頃を忘れない〜真夏の果実勝手にシンドバッド〜夏をあきらめて〜涙のキッスいとしのエリー
 曲順は自信がありませんが、フルートが予想以上にサザンオールスターズの曲に合っているで驚きました。最も大好きな『真夏の果実』と最も思い出深い『涙のキッス』が特に感動。『勝手にシンドバッド』もよかったです。

 寒さの中、春を待ちながらじっとがまんの2月ですが、このコンサートのおかげで、心が温かくなりました。今年のコンサート、T先生の思いがとてもよく伝わってきて、とてもよかったです。