ドレスデン(ドイツ)

 今日にNHKの『検索deゴー!とっておき世界遺産』という番組を見ました。

 その中で紹介されたドレスデンの聖母教会の再建のエピソードにとても感動しました。

 聖母教会は第二次世界大戦で破壊され、戦争の傷跡として瓦礫の山の状態で残されていました。

 その瓦礫の山から教会の建物の破片を一つ一つ掘り起こし、パズルのように元の部分に当てはめて再現。

 2005年、11年という長い歳月をかけて聖母教会は見事に元の美しい姿に甦りました。

 新しい教会の建物には、新しい白い部分とオリジナルの黒い部分のつぎはぎができました。このつぎはぎ部分は戦争によりこの教会が破壊された事実を伝えています。

 塔の上に立っていた十字架は修復はできず、新しい十字架がイギリスから『和解の印』として贈られました。この十字架は、ドレスデン空爆を行ったイギリス軍兵士の息子によって制作されました。

 このドレスデンのシンボルの復興にかける人々の深い思いが、世界遺産に値するのだと思いました。

 ドレスデン、いつかぜひ訪れたい街です。

ドレスデン逍遥―華麗な文化都市の破壊と再生の物語

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