チェスキー・クルムロフ

 今日、『探検ロマン・世界遺産』でチェスキー・クルムロフが登場しました。チェコの南部、オーストリアに近いブルタバ川沿岸にたたずむ古都チェスキー・クルムロフは、13世紀に築かれた城を中心とした町です。

 13世紀に建てられた城は、さまざまな時代の様式に合わせて改築されました。塔の鐘が一番上にないのは、鐘の上に後から塔をつけたしたからだそうです。また、城や街のあちこちに漆喰の壁にだまし絵が描かれているのが、特徴だそうです。

 しかし、今でこそこんなに美しい城と街並みですが、ナチス・ドイツが街を占領すると、街からは人々は追い出され、城は荒れ果て、廃墟同然となってしまったそうです。

 そして、チェコ民主化された後、城の責任者になったスラフコさんが中心になり、職人達たちが城の修復を始めたそうです。貴重な文化施設といえるオペラ劇場の内部の傷みは特にひどかったのですが、スラフコさん達の手によって、舞台裏の装置や仕掛けまで17世紀の優美なバロック劇場として復元されたそうです。

 今でも少しずつ復元され続けられているチェスキー・クルムロフ城。スラフコさんの熱意に、涙腺がやられました。