シェルブールの雨傘

 昨年の忘年会で、映画の話題で盛り上がり、『シェルブールの雨傘』がよかったという話になりました。テーマ曲だけは知っていて、4年前北フランスに行った時にシェルブールの近くを通ったので、この映画のことは頭に残っていました。

 そして、今日、初めてこの映画を見ました。この映画の特徴は、男女の悲恋物語を、最初から最後まで、台詞をすべて歌いながら表現するミュージカル映画です。2人の主人公の別れのシーンは、あの有名な曲が盛り上げています。全部歌で表現することに、少し不自然さを感じましたが、次第にこの物語に引き込まれて行きました。

 イタリア映画の『ひまわり』と同じように戦争に引き裂かれた恋を描いていて、たぶん『ひまわり』の方がより悲惨で名作だと言われているかもしれないけれど、わたしはこの映画の方が悲しく感じました。

 たぶんこの映画では、男の方が取り残されてまい、自分の気持ちと置き換えやすかったことと個人的にソフィ・ローレンよりカトリーヌ・ドヌーブの方が好きだということが原因だと思います。結婚して、初めて元恋人に出会ったカトリーヌ・ドヌーブはとても美しかったです。